乾燥肌どう対策する?保湿ケアのすすめ

ストーブに当たる犬 お手入れ

今の時期、お悩み相談や、実際に犬の状態を見ていて多いのがお肌の乾燥です。飼い主さまであっても、普段毛を掻き分けて犬の皮膚の状態を見ることは少ないと思います。なので、サロンに来て私たちトリマーに「お肌が乾燥していますね」と言われる時はすでに状態としてはあまり良くありません。

すなわち、すでに乾燥の症状が出ている子もそうでない子も早めの対策が必要です。

結論から言うと、乾燥肌には「保湿」が一番の有効策です。今回はそんな乾燥肌問題に対して「保湿による対策を解説します。

どのように保湿をすればいいかについては後ほど解説しますが、まずは乾燥肌とはそもそもどのような状態なのかを見ていきましょう。

 

そもそも皮膚の乾燥とは?

乾燥した地面

犬も人もそうですが皮膚にトラブルがあると「フケが出ますよね。フケには脂漏性と乾燥性の2種類あります。
脂漏性のフケは主に皮膚トラブルによって皮膚常在菌のバランスが崩れターンオーバーの周期が乱れることで起こるのに対しベタベタしているのが特徴。
一方、乾燥性のフケは皮膚の水分不足によって生じ、ぱらぱらとした粉状です。
見分け方は簡単ですね。

 

もう少し深掘ってみていきましょう。

 

皮膚の構造は以下のようになっており、皮膚のバリア機能において一番大切なのが角質層です。バリア機能とは外部からの刺激から守る機能内側の水分を留めておく機能のことです。

 

しかしながら、乾燥する時期は角質層の水分が蒸散してしまい、水分を失った角質層はポロポロとフケとなって剥がれやすくなります。私たちも乾燥する時期にはよく「粉を吹く」なんて言いますよね。

さて、このようにバリア機能の要である角質層の働きが水分不足で弱まると外部からの刺激に対し敏感になってしまいます。場合によっては痒みを伴います。わんちゃんは人と違い身体を掻くと状態が悪化するということを理解できませんから、乾燥のひどい子はひどく掻きむしってしまうかもしれません。
そうなると傷口さらに炎症し、別の皮膚トラブルを招いてしまいかねません。

 

余談ですが、もう一つ気をつけたいのが外気の乾燥ではなく、暖房器具による乾燥。寒がりのわんちゃんは多いと思いますが、暖房の風に直接当たっていると当然ものすごく乾燥します。にもかかわらず、この時期よく見かけるケースであることは確かです。

 

なので、対策としてはお部屋を加湿するのはもちろん、ファンヒーターではなくエアコンやオイルヒーターを使い風の直撃は避けましょう。

 

保湿で乾燥肌を対策しよう

水滴の水彩

対策としては「保湿」することが1番です。
保湿の主な目的は2つ。

弱まった角質層を保護し、バリア機能を補うこと

セラミドを補給すること

です。

角質層は本来水分で満たされていることで、角質層の細胞同士が安定しバリア機能を発揮します。しかし乾燥肌の場合、角質層の細胞同士の結びつきが崩れている状態と言えます。

 

そこで、その結びつきを助けるために主にセラミドを補給し、更に保湿剤で肌に蓋を作り水分の蒸散を防ぐというわけです

 

わんちゃんへのおすすめの保湿剤としては以下のものがあります。

*N’s drive スポットバリア
高濃度保湿成分に加え、セラミドが配合された”乳液”です!アルカリイオン水による高い浸透力も保湿効果を高めます。
https://www.amazon.co.jp/Ns-drive-drive-%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%90%E3%83%AA%E3%82%A2-50ml/dp/B076MMQK6L/ref=sr_1_3?keywords=N%27s+drive+home&qid=1579471364&sr=8-3

 

これらの商品はサロン品質ですがご家庭でも簡単に使用でき、高い保湿効果を期待できます。

 

もし、家庭での使用が難しい場合はいつもかかっているトリミングサロンや動物病院でシャンプーの後に保湿してもらうのが良いでしょう!汚れも落とした後なので、皮膚の衛生面を考えると適したタイミングです。
シャンプーと保湿の関係性については、ぜひ知ってもらいたいので後日解説します。

 

まとめ

まだまだ寒く空気の乾燥した時期は続きます。暖房がある現代では屋内も乾燥にさらされがち。乾燥による肌のストレスは服を着ていない分、さらに人よりも肌が薄い分、わんちゃんの方が強く感じているかもしれません。

日常的にできればお肌状態をチェックして、肌のバリア機能を維持できる対策をしてあげてください。

飼い主さま自身もお肌の乾燥でお悩みであれば、乾燥肌の辛さに共感できるはずです。保湿して乾燥を防ぐことは間違いなく生活の質を保つことにも繋がります!人もわんちゃんも。

ケチらず数千円の保湿剤を毎日使ってわんちゃんの肌コンディションを整えて過ごすのと、何もせず気づいたら皮膚トラブルを起こし、その後しばらく病院通いでうん万円支払うことになるのでは、どちらがよいでしょうか?

後者は飼い主さまにとってもわんちゃんにとってもかなりの負担となるはずです。

ぜひ、ご家族でうるおいに満ちた健康的なお肌を保ちましょう!

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