愛犬のうんこ、ちゃんと見てますか?

健康

私たちにお通じがあるように、
わんちゃんたちも当然排便するわけで、
その行為が生命活動内において
大きな歯車として機能していることは言うまでもありません。

 

しかしながら、現代社会で生活している中で、
毎日何の異変もなく排便できている人っていないはずです。

 

便秘や下痢という極端なものだけでなく、
ちょっとした生活の変化でうんこの状態は微妙に変わるものです。
固さ、臭い、切れ、回数などです。

 

私たちはその微妙な違和感を大げさに捉えることはなくとも、
「昨日食べ過ぎたな」とか「飲みすぎたな」とか「寝不足だったな」とか、
少なからず何か思い当たるのではないでしょうか?

 

本題はここからで、
“その些細な変化を感じ取るセンサーを愛犬のうんこにも使えていますか?”
というのが今日のお話し。

 

そう、今回のテーマはズバリ「うんこ」です!

 

うんちは身体からのサイン

自分のうんこと愛犬のうんこは同じもの

トリマーという仕事柄、
お店でうんこする子はたくさんいて、
毎回みんなのうんこの状態をチェックしているのですが、

 

中には
・ものすごい踏ん張る子 ← 切れの悪い子
・すごく固い ← うさぎのうんこみたい
・変な色している ← 白っぽい
というような明らかに異常がありそうな子がいます。

 

こういううんこの状態の子を見るといつも、
「もし自分のうんこ、
もしくは排便がこんな状態だったら、
“おかしい”と気づくはずなのに、
ことペットのことになるとスルーしてしまうのは何故なのだろう?」
と思ってしまいます。

うんことははそもそも
「食べかす」「腸内細菌」「古い腸壁細胞」などで構成されているので
食性や消化器官の違いはあれど、
人も犬も基本同じものです!

 

うんこしたら機械的にすぐ処理する癖がついている方が多いのだと思いますが、
愛犬のお尻から出る茶色い物体は、
ただの汚物ではなく、
健康状態のバロメーターとして少し観察してみましょう!

 

もし、愛犬のうんこに小さくても何か違和感があるのであれば
スルーはせずに1~3日前の生活を思い返してみましょう。

 

それは、犬の消化がおよそ12~24時間だからで、
原因があるとすれば1~3日の間である可能性が高いからです。

ブリストルスケールでうんこの状態を調べてみる

ブリストルスケールとは「うんこの状態を示した表」のこと。
理想的なうんこの状態や良くない状態、
今の自分のうんこの状態をしる手がかりになります。
ぜひ活用してみましょう!

この表で言うと、便の色が黒褐色に近づくほど、
腸内の環境は「アルカリ性」に傾いている証拠です。

 

理想的な腸内環境は「弱酸性」で、
理由は健康に欠かせない乳酸菌などの腸内細菌が活性化するから。
それもそのはず、乳「酸」菌と呼ばれるように、
それ自体が酸性であるからです。

 

そんな酸性を帯びた腸内細菌がアルカリ性にさらされたら弱体化して、
何かしらの影響を及ぼしてしまいます。

 

それなのに、多くのわんちゃんのうんこは黒褐色に近いような気がするんですよね。

うんちはドッグフードメーカーにデザインされている説

健康なうんこって?

健康なうんこはブリストルスケールの「健康な便」と囲われているあたりで、
ペットシーツから拾ったときに軽く水分と跡が残るくらいの柔らかさです。

 

自分たちもいきまずにスルッと出た時は「快便!」と思いますし、
そういう便は程よい水分量のはずです。

片付けが楽だけど不健康なうんこ

拾ったときに跡が残ると汚いと感じてしまう気持ちはよく分かります!
自分たちは便器にしてそのまま流せますからね。

 

多くのわんちゃんのうんこが黒褐色に近くて固いのは、
このような煩わしさや不快を解消するため、
片付けが楽なようにフードメーカーが
デザインしているんじゃなかろうかと思います。
(憶測ですけど)

 

処理しにくいとクレームになりかねないし、
たぶん処理しやすい方が売れるから。

 

「健康的なうんこの状態」
「片付けしやすいうんこの状態」
要はバランスなんでしょうけど、
固いうんこを放置するのは禁物と言えるでしょう!

うんちと対話すれば健康をデザインできる説

私たちはものの表面しか見ることができません。
だからこそ、うんちって生き物の健康状態を判断する上で、
一番優れた材料なんですよね。
体内を通って出てくるものですから!

 

“ペットの健康”に関心が向けられる世の中になってきましたが、
「結局何をすればいいの?」というのが多くの方の率直な感想だと思います。

 

意思の疎通ができない動物だからこそ、
私たちが観察眼を養うしかないんです!

 

そんな中、一番手っ取り早くて確実な手段が
「排泄確認」だと私は思います!

 

理想的なうんこの状態を知って、
それに近づけるようにフードの量や種類、水分補給、運動、スキンシップなど
日々の生活を微調整してあげるのがいいんじゃないかなと思っています!

 

少なくとも私はそうしていて、
うちは猫ちゃんなのですが、
うちの子の健康を実感できるから、
毎日のうんこ処理は面倒どころか楽しいくらいです。

 

逆にちょっと異変があるとすぐ心配してしまいますが、
昨日はいつもと何か違うことが無かったかを考える癖がついたので、
体調が悪化する前に修正できていると感じています。

 

うんこの状態が良いと、
毛艶や目の輝きがホント良くなりますよ!

 

さ、今回の「うんこ記事」が
皆さまと愛犬の健康生活を考えるきっかけになったら幸いでございます!

 

P.S
終始「うんこ」「うんこ」連呼してすみません!

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