犬インフルエンザ、私たちの生活への影響は?

動物病院で獣医さんに診察を受けるジャックラッセルテリア 病気

全国的にインフルエンザがかなり流行しているみたいです・・・
この冬がものすごく乾燥しているというのも、感染が拡大している要因と見て間違いなさそうですね。

 

うがい・手洗い・マスク・加湿は欠かせませんね!!!

 

ただ、毎年冬になってインフルエンザが流行するとこう思いませんか?
「ペットにはうつらないのだろうか?」と・・・

 

そこで、今回はそんな疑問を解決すべく、わんちゃんとインフルエンザについてまとめてました!!!

 

目次
  1. 犬インフルエンザとは
  2. どんな症状か?
  3. 感染経路は?
  4. 犬インフルエンザにかかってしまったら
  5. 犬インフルエンザの今後

1. 犬インフルエンザとは

拡大したインフルエンザA型のウイルス画像:Wikipediaより参照「A型インフルエンザウイルス」

さ、先ほどの「ペットにはインフルエンザはうつらないの?」という疑問ですが、

 

答えは、はい!
わんちゃんには人間のインフルエンザはうつりません。
ご安心を!!

 

しかしながら、これには語弊があります。
人間の”インフルエンザがうつらないだけであって、

 

実はわんちゃんに感染するインフルエンザはあります!!

 

通称犬インフルエンザ。
正直、一体何ぞやというところですね。

 

犬の病気として認知されるようになった歴史はまだ浅く、2004年にアメリカで感染したのが初めてです。

 

もともとは、馬に感染するインフルエンザウイルスがその正体でしたが、ウイルスの恐ろしい性質でもある突然変異によって、犬にも感染してしまったようです。

 

最近では、2015年に犬インフルエンザがアメリカ・シカゴで流行し、現在ではニューヨークで感染が広がっているようです。

 

この遷移について、ナショナルジオグラフィックで分かりやすく解説しています!

 

2004年、米テキサス州の競馬場にいたグレイハウンドが、インフルの検査で「H3N8」の陽性反応を示しました。H3N8は、それまでは馬にしか見られなかったインフルエンザウイルスです。その競馬場はドッグレースにも使われており、馬に感染した後に突然変異を起こしたウイルスが、種を飛び越える機会を得たのでしょう。2015年にシカゴで起こった別の「H3N2」という犬インフルの流行では、ウイルスはまず鳥から犬に感染しました。この型は現在、ニューヨーク市の犬の間で感染が広がっています。

新型犬インフルを確認、人間で大流行の可能性は? | ナショナルジオグラフィック日本版サイト より引用

 

「H3N8」や「H3N2」という番号が出てきましたが、これはいわゆるインフルエンザウイルスの型のこと。
それぞれの型にははまりやすい鍵穴を持った個体がいて、H3N8の場合は馬だったわけです。

 

つまり、突然変異によって型が変わり、種族を飛び越え他の動物に感染してしまうというわけですね!

 

このような歴史がありますが、今のところ日本ではまだ感染報告がありません。
ですが、いつどんな形で日本侵入してくるかも分かりませんので、予備知識として以下を読み進めていただければと思います。

 

2. どんな症状か??

病気でぐったり寝そべっているブルドッグ

想像してください。
犬インフルエンザが知らぬ間に日本に入ってきていて、みなさんの知らないところで、愛犬に感染していたら・・・と。(脅迫まがいでごめんなさい・・・)

 

もしうつってしまっていたら一体どんな症状が出るのでしょうか?

 

わんちゃんがインフルエンザに感染した時の主な症状は、

  • 鼻水が出る 
  • 食欲の低下
  • 発熱

とされ、基本的には人がインフルエンザにかかった時と同じような症状がみられます。

 

ですが、軽症型と重症型と症状の度合いによってタイプを分けることができます。

 

*軽症型 → 咳・黄色い鼻水(二次感染の場合)

*重症型 → (犬の平均体温38.5℃に対して)40~41℃の高熱に加えて、呼吸が早くなるなどの肺炎の症状が見られます。

 

しかしながら、致死率は5~8%と意外と低く、必要以上の心配はいりません。
常日頃からの適切な体調管理に努め、免疫力が下がらないように健康維持していきたいところですね。

 

3. 感染経路は?

感染経路は基本的に人と同じ。

 

クシャミ・鼻水などによる飛沫感染です。
感染したわんちゃんと触れ合った人間を介してうつることが多いようです。

 

なので、私たちも愛犬を守るためにも日ごろから「手洗い・うがい」は必要です。
また、やはり愛犬とのスキンシップと言えど口を舐めさせるなどは控えておいた方がいいかもしれませんね(*_*;

 

現在感染が認められている犬インフルエンザウイルスの潜伏期間は2~4日で、潜伏期間後に発症します。
症状が認めれてから7日間はウイルスを排泄することがありますので、他の子との接触は避けましょう。

 

4. 犬インフルエンザにかかってしまったら

動物病院で獣医さんに診察を受けるジャックラッセルテリア

アメリカではすでに犬インフルエンザのワクチンが承認されていますが、日本国内では発生が認められていないので、現在当ワクチンが無い状況です。

 

つまり、日本には有効な治療法がありません。

 

したがって、脱水症状にならないように十分な水分補給や栄養補給などの対処療法で、身体を十分に休ませて経過を見ていくことになります。

 

なので日ごろから、適度な運動・適切な食事・清潔な生活環境にするなど、予防面を強化していく方法が最善の策と言えるでしょう。

 

5.犬インフルエンザの今後

2009年に豚インフルエンザが人間社会で大流行してしまったのは、このインフルエンザが「H1N1」という型で、人にもはまる錠をもっていたためです。

 

犬インフルエンザはこれまで人が持つ型に適合しない錠を持ったウイルスでしたが、昨年中国にて「H1N1型」の新型犬インフルエンザが確認されたそうです。

 

これはつまり、犬インフルエンザが人にも感染することができるようになったということです。

 

今のところ、感染被害は確認されていないようですが、”無い”とされていたものが、短い期間でガラリと覆ってしまうのがウイルス感染の恐ろしさですね(*_*;

 

こうしたウイルス被害を受けないためにも、日ごろから衛生管理はキチンと行わなければならないし、昨日は大丈夫でも今日は違うかもしれないと頭の片隅に覚えておかないといけませんね。

 

 

今後の動向にも目を向けて、愛犬と家族を守っていきましょう!!

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