いよいよ8月も半ばに差し掛かり、夏の日差しもピークを迎えますね!
この夏は信じられないくらい本当に暑いです。
何もせず立っているだけでもじりじりと体力を削られるようなそんな気温が続いています。
熱中症で救急搬送された人数は全国ですでに7万人を超えたらしく、例年の数値も大きく上回っているとのことです。

 

私たちでこれだけ参ってしまうのですから、一方で毛皮をまとったわんこたちは私たちの何倍も熱を感じているはずです。
なのでもちろんわんこにも熱中症はあって、自分とわんこの体感温度の違いを理解した上で生活しなければなりません。

 

ということで今回は「犬の熱中症」についてまとめてみました!

 

■どんな症状か?

まずは基本的なところから再確認です。
熱中症とは、高温多湿な環境によって体温が上がり身体機能がうまく働かず、さまざまな異常をきたす症状のことです。以下の体温調節の動作が悪くなり、熱の放出が間に合わないと高体温状態となります。

*体温調節機能*

人 : 発汗によって体温調節。汗の気化によって熱を逃がす働きがあります。
犬 : パンティングによって体温調節。犬は足裏にしか汗腺がないため、ハァハァと呼吸(パンティング)することで熱を逃がしています。

 

*初期症状*

体温:40~41℃以上に上がる。
様子:ボーっとしていてパンティングが収まらない。多量のよだれが出る。

 

*重症化してしまうと*

・下痢
・嘔吐
・痙攣
・尿が出ない、血尿
→熱中症により急激な腎臓障害が起きている可能性あり
→その他の臓器の機能も低下している可能性あり

意識消失

・死亡

 

■対処方法

熱中症は時間との勝負。病院へ行く前の応急処置が有るのと無いのとでは生存確率やその後の回復に及ぼす影響も違ってきます。早急な対応が必要です。

・意識があり自力で動ける場合 → 涼しい場所に移動しお水を飲ませましょう。その後病院へ。

・自力で動けない状態 → 一刻を争います。応急処置として水で身体を濡らし(水風呂につけてもよいが、気管に水が入ってしまうことや冷却のし過ぎに注意)、扇風機などで送風し高まった体温を冷やしましょう。その後、すぐに病院へ。

 

熱中症になっていたにも関わらず、気づかずにそのまま過ごしてしまうというケースもよくあるお話しですが、このような場合時間が経ってから症状が出てくることがあります。

 

■生活圏の違いを理解する

熱したフライパンのように、熱を持つものに近ければ近いほど伝わる温度も高くなります。同様に日中、太陽光で熱された地面も近づくほど温度は高まります。どれだけの暑さかというと、参考までに夏場のアスファルトは50~60℃におよびます。
人が生活する高さは地面からおよそ100~200cm内の高さ、一方で犬は地面から数十cmの高さです。
どちらの方が体感温度が高いかは考えるまでもありません。

 

私たちの生活基準で犬たちの生活を考えると取り返しのつかない事態になってしまいます。夏場お外に出る際は、早朝や夜であっても必ずしゃがんで地面の温度に触れてみるという心掛けが愛犬を守ることに繋がります。熱中症だけでなく、肉球のやけどを予防する意味でも必要なアクションと言えます。

 

ご参考までに、先日8月1日にJAXA宇宙研究開発機構が地表環境観測衛星「しきさい」から解析した、日本列島の地表温度のサーモグラフィック画像を公開しました。こちらの記事で詳しく解説されています。

 

 

猛暑、衛星で“撮影” 大都市は真っ赤に 「しきさい」がとらえた地表面温度 – ITmedia NEWS 

地表温度の画像

ご覧の通り、関東の首都圏では地表温度50℃以上を示す赤色に染まっています。
私たちの生活圏がいかに熱されているのかがはっきりと分かるので、自分の体感だけでなく客観的にいかに暑い環境かということを認識しておいた方がいいかもしれませんね。

 

 

■熱中症になりやすい環境

*家*

犬は私たちが思っているよりも暑がりです。
私たち人間が快適と感じる環境であったとしても、わんちゃんにとってはそうでないかもしれないわけです。それを裏付けるように、犬の熱中症の約7割が屋内で発生しているというデータもあるくらいです。

 

屋内での熱中症事故の発生はこうした認識が原因の一つかもしれません。自分たちは快適に感じているけれど、愛犬はとても暑がっていたりなんてことも。わんちゃんが快適に過ごせる環境づくりが夏場は特に必要です!

 

お家によって広さ、日当たりや風通しも違うので、適切なエアコンの温度設定などは具体的になんとも言えません。愛犬と一緒に生活している中で、様子を観察しながら、その子が一番快適に安らいでいる環境設定をベースにしてあげるのが一番ですね!

 

*車*

お家の中だけでなく、車内の置き去りによって熱中症事故が引き起こされるケースをよく耳にします。これらは、夏場よりも4月5月の時期の方が発生件数は多いそうです。

 

というのは、本格的に暑くなる前の時期に“まだ暑くないからちょっとくらい大丈夫だろう”という認識がすべての原因で起こっているのです。

 

4月5月と言っても車内温度はものの10分もすれば、呼吸をするのも辛いほどの温度にまで高まります。8月、今の時期ならたったの10分で40℃を超え、あれよあれよと60℃前後にまで達してしまうのです。

日本自動車連盟のJAFの公式HPにて、車内温度の変化を検証した結果が公開されています。以下ご参照ください。

真夏の車内温度-短時間で熱中症の危険! JAFより

 

いかがでしょうか?

車内に置き去りにするというのは、人だろうとわんちゃんだろうともはや論外なのです。

 

 

■まとめ

この時期は「熱中症」という言葉を聞かない日がありません。ある特定の言葉を聞き続けると、次第に耳が慣れてきて意識しづらくなってきます。

どうでしょう?熱中症も意外と他人事になっていませんか?

 

そういう認識に陥っていると、明日の酷暑で被害を受けるのは自分や愛犬になってしまうかもしれません。

 

連日のように聞く「熱中症対策を忘れずに!」という注意喚起。どれだけの人が実践しているでしょうか?

対策の前にまず熱中症がどれだけ恐ろしいかを知ることが大切ではないかなと思います!!

 

今年の暑さは本当に厳しいです。無事に秋を迎えられるように、認識を改めていきましょう!!

犬の熱中症についてまとめてみた

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